左より、シャッターアート、90cm×90cmアクリル画(中央は介護施設の壁に展示中)、ブロック塀アート(右)

 私は、看板製作に30年以上携わって来ました。しかしデジタル化が進み、PCがあればデザイン→インクジェット出力により、誰にでもサインを作れるような時代になりましたので、看板という枠内から出て、なにか面白いものを作りたいと日々考えを巡らしておりました。

 そんな折、平面から立体を独学で少しずつ学習製作していき、そして当工房壁面などに立体の試作品を飾っていきました。前方道路を走る車や歩く人たちは、今まで掲げていた平面看板にはほとんど目を止めませんでしたが、こちらのオブジェには興味を持ち、足まで止めてくれます。そして手を触れたり写真を撮っていったりしています。中でも上記画像の片持ちに突き出た絵の具のオブジェは、トリックアート的な要素もあり一層注目いただいております。これらのことからも立体作品の面白さ、注目度、強いポテンシャルを感じました。

 

 今回のカップオブジェは、その延長線上から発想しました。お洒落なカフェが多いのに、お洒落で直感できるサインは無いな・・と、ずっと疑問に感じていたことでした。ゼロからスタートし、アイデア発想を含め約3年以上の歳月を経てようやく形が出来上がりました。今までの経験を元に設計デザインしたつもりです。一つひとつ主に手作りですので製作に時間が掛かり同じものはございません。一目直感的に認識でき皆様のお店が多くのお客様で明るく賑わって、話題性や集客に寄与できたら幸いです。   みき工房 代表 三木一右